Spitz Go!Go! Scandinavia vol.7 @福岡ドラムロゴス 7/15(日)

元ブログ (Ad novam sationem tecum)で更新した分をこちらでもupします
Spitz Go!Go! Scandinavia vol.7 @福岡ドラムロゴス 7/15(日)
 





この星の片隅の


確かな記憶



*   *   * 



  

福岡の中心街天神より少し歩いた一角に

ドラムロゴスというライブハウスがある。


手元にあるドリンク交換バッジには
Since 1977  ADD 1996 TO LOGOSとある。



すごく昔からあるライブハウスだ。



Spitzがこのライブハウスでライブするのも
とても久しぶりだと言っていた。



ライブハウスの前の長浜公園

開場待ちの整列をしながら、

何度も来たことのあるなじみの風景を眺めていたが、


きっと同じようにこの光景を眺めた人たちが

たくさんいただろう。



違った時間、
違った人

違った思い。



時間はそれらの全て積み重ねてきた。



今日は
そのひとつ。

スピッツとの夜の思い出の話だ。


オープニングは

おもちゃ箱から飛び出したような

さまざまな楽器による

賑やかな演奏から始まった。



歓声とともに

楽しい一夜の

はじまり、

はじまり。



今日は
事前に行われたアンケートで
ファンの聴きたい曲をランキングして、

その中から選ばれた歌と、演奏が行われる。



マサムネさんによると、

「あまり自分たちがやらない曲もあるので、鍛えられる」

とのこと(笑)


だから、普段聴けないようなレアな曲も聴くことができるし、

アルバムツアーではないので

どんな曲が演奏されるかすごく楽しみでもある。



というわけで
一曲目は「船乗り」。

これは、私は初めて聴く曲だった。


このライブでは

他にも聴いたことのない曲がいくつも聴けたけれど

この曲は、そんな
これから起こるいろんなあれこれを


ごちゃまぜにした

どきどき
わくわくの
みんなの期待そのものみたいな曲だった。



マサムネさんのハーモニカも聴けて

楽しいライブの開幕。



この日はスピッツのみなさんは
衣装を揃えて登場。

アロハシャツを基調とした装いでした。

九州だからか?(笑)


たぶん三曲目が終わったあとくらいのトーク

最初の挨拶のときに
メンバーみんなで衣装のことを話していて

テツヤさんが

「みんなはいいけど、俺は現地の添乗員みたいになってるからね。」

と自虐的に言っていて(笑)

あとから田村さんも言っていたけど、
テツヤさんはお洒落に着こなしていて素敵だったと思う。


でも、テツヤさんが

アロハシャツとか
いつも自分から着ないようなものを
着せられてる

困惑ぶりと照れ隠しみたなのが伝わってきて

私はめっちゃ笑ってしまった。

ごめんなさい。

だって、なんかテツヤさんが
かわいかったので(笑)

みなさんアロハシャツお似合いでしたよ。



田村さんと崎山さんは

自然な感じで
きこなしていらっしゃったし、


クジさんも麦わら帽子もプラスして

南国っぽくて
素敵な感じでした。


マサムネさん×アロハシャツとか
レア感満載で堪能しました。

最初ね

私が見ている位置からは


一曲目の「船乗り」のときの照明の関係もあって、
迷彩柄に見えて(笑)

「えっ?迷彩?マサムネさんが?マジで?でもカッコイイ!!」


みたいに勝手に勘違いしてました。


アロハシャツだったとは。(笑)



いつか迷彩柄のマサムネさんも見たい(´ー`)



というわけで、少し横道にそれてしまいましたが。



でもこういうお話って

ついつい長く話したくなっちゃうものですよね。

ライブで
トークの時間が長くなってしまう気持ちも
わかります。(笑)



今回は途中マサムネさんが
実はテツヤさんのトークの時間まで奪っていたという(o´艸`)

(でもテツヤさんは「どっちにしろ誰かと話しながらだから全然いい」と
気にされてなかったれど、マサムネさんは「ごめんね」って言ってた。)

マサムネさんがめっちゃたくさん話してくれて
嬉しかった。

しかも
地元福岡のファンが多いだろうということを
気にかけてくれて
福岡の話題もたくさんしてくれて。

さすがにウエストが西鉄系列かどうかという
地元民でもよくわからないコアな話になってきたときには
若干雲行きのあやしさを感じましたが(笑)

でもね。

やっぱり一番心に残っているのは、
マサムネさんが高校生くらいのときのお話をしたくれたことです。

高校生のときに芸大に進学するために
この近くの予備校に通っていて
お昼とかに長浜公園で一人でパンを食べていたときの思い出の話とか。

たぶん、マサムネさんの通っていた高校は進学校なので、
美術とか専門的なことは別に学校に通って勉強をしていたという
ことなのだろうけど、

高校生の時に、それを自分で考えて決断して、

ちゃんと周りの人を説得して自分の道を進んでいたんだな、
とか。

マサムネさん偉いなぁって思ったし、

でも、一人で、ちょっとさびしかっただろうな、
とか。



そういう何気ない話をしてくれる
マサムネさんが

好きだなと思いました。



このとき(今もだけど)、

私は
普段の生活に溢れる押しつけがましい価値観に
すごくうんざりしていたから、

そういう自分の思い出を
とつとつと話してくれる人がいなくて。


スピッツのみなさんの
何の悪意も邪な意図もない

何気ないお話を聞いたのがすごく久しぶりで。


ほんとうに久しぶりに
すごく楽しかったのです。



今回のライブでは
事務所の方々も一緒に
九州にたくさんいらっしゃっていたみたいで

崎山さんのお話だと、
ちょうど山笠の時期だったから

山笠シーズンの福岡を満喫されたのかな?
と思いました。



他にもトークはたくさん聞けて楽しかったですが
それは、また機会を改めて書くことにします(*´・∀・)


二曲目以降も

(私にとっては二回目のライブなので)
初めて聴く曲もたくさんあったのだけれど

実は二曲目で
私もリクエストしていた
「不死身のヴィーナス」が聴けたのには
びっくりしました。


最低な君を忘れなーい♪
おもちゃの指輪も外さなーい♪

って
マサムネさんに歌ってもらって
私も歌いたかっただけなのです。


この曲は

一曲目の流れも合わせて
すごく楽しくて
しょっぱなからテンソン上昇↑〝(゜∀゜)))/
といったところですた。


そのあとからは
「サンシャイン」「えにし」とちょっぴりメロウな曲が続き、

多分「サンシャイン」のあとでさっき書いた
最初のトークがあったと思うんだけど、

今日はいろんな曲をやるので、


演奏する前とか、したあとに、

曲について


少し話したり、

話さなかったり。



みんなが
スピッツの演奏を
聴いたあとに、

マサムネさんが

「この曲はこういう曲で」


と話してくれたり。


お互いに
歌を間にして


その感じ方を確かめるみたいな
感じでした。



この数曲あとに
ババロア」という曲が
あって。


事前のリクエストのとき
リクエスト用紙を見ながら


私はそこに掲載されている曲を見ながら

ババロア」って
どんな曲?なんだろう


って
思っていたのです。

でね

実際に演奏を
聴いて

すごく気持ちが良い曲で。


いつの間にか

身体を委ねて
目を閉じて

揺れながら聴いていたのです。


その空間と溶け合うみたいな
感覚。


その演奏のあと

マサムネさんが

「今のは「ババロア」という曲で。
 スピッツには珍しいダンスナンバーっぽいやつで
昔、テクノとか流行っていたときに
それっぽく作った曲なんだよね。」


って
説明してくれたので


ああ、この曲が「ババロア」だったんだ
って
わかったんですけど。



そういう雰囲気で

「この曲どう?」

「好き」

「ふーん。こういう曲が好きなんだ。」

「うん。
 気持ちいいよ。」


みたいな
目に見えない会話を
している感じ。



私の中の
心のあちこちと
スピッツ
音楽がやりとりしていて


心を触って
その感触を確かめるみたいな。



いろんなスピッツ
「初めて」を

その場所で
体験しました。


それって
とても幸せで

贅沢なことだなって
思うけど。



そういう濃密な
やりとりが

そのとき、その場所で
あったのです。



「ハチの針」の
チクッとする痛み
とか。


インディゴ地平線
の懐かしさ
とか。


それを経て
ふわりと
体が宙に浮いて

どきどきするくらいの
上昇気流に乗って
着地するまでの

「ヒビスクス」とか。


そして


とろけるような
ババロア」でした。




*  *  *

そのあと、
カバー曲のリクエストのコーナーで。



私は実はカバー曲のリクエストをどうするか
最初に候補曲を見たときに

ちょっとがっかりしていて。


それは何故かと言うと

リクエスト用紙に載っていた
カバー曲の選曲が

結構偏っていて


そのときはあまり聴きたい曲がなかったというか


そもそも
スピッツがやりたい曲を

カバーして
披露してくれるのかなと
思っていたのです。



お客さんがやってほしい曲を、
たぶんお客さん寄りに選曲がしてあるのか

年代とか曲の傾向が偏ってて
結構不満だったの(笑)


だから、カバー曲のリクエストは
私はしなかったんだけど


たぶん、エレカシスピッツのファン層って
若干重なるところもあるし、

同じユニバーサルだからか過去もそうだったらしいので
エレカシの曲になるだろうな、って
予想してはいたのですが

案の定予想通りで(笑)

今はエレカシとはちょっと距離を置いているので
あまり聴きたくなかったのですが(笑)

でも、スピッツが歌う「悲しみの果て」も
よかったです。

いい曲だなって思いました。

いつも書くけど
曲に罪はないので。
(でも罪のある曲もたまにある。)

ちなみに
その後の会報で
田村さんの

次回は
スピッツが歌いたい曲とかも
やってくれるかもとのお話が
ちょこっと載っていて

是非是非!!*1
と思いました♪


そのあと、
マサムネさんが歌う「恋のうた」を
聴いていたら

何故だか涙が出てきて。


私がひそかに泣いていたら

次の曲(「魔女旅に出る」)で


マサムネさんが

ランランラ ランランラ ランラ
泣かないで♪

って歌ってくれたので
余計泣いてしまいました。


奇跡のような話ですが
ほんとうなんです(笑)



そんな
やさしい
やりとりがあって

それから
「歌ウサギ」を
演奏してくれました。

たぶん、
私もこの日の夜の出来事を
思い出しながら

その思い出を
少しずつ食べて
これからも
生きていく。

がんばろうと
思いました。



「俺のすべて」では
またしても
ステージをガン見してしまいましたが、

田村さんがカバー曲のリクエスト曲決定のときに使っていた
測音機を手に何か叫んでいて

聞こうとしたけど、何を言っているのかまでは聞き取れず。

「ハチミツ」
「運命の人」
の曲のあとは、

「野生のポルカ
「三日月ロック」で盛り上がり

「1987→」でフィナーレ。

ライブハウスならではっ{/usagi/}

という感じでした。


そして、


アンコールで
新曲の「やまぶき」を歌ってくれました。

固い決意のような曲。


それは、

心の頂を目指す歌であって、

大切な人を守る歌のようでもありました。



私も
これからも
ずっとスピッツの音楽と
マサムネさんの歌を聞いていきたいな

思いました。


最後の「空も飛べるはず」は
写真OKタイムで

そんなの初めてなので
どんなテンソンでのぞんだらよいかわからん

どきどきしていましたが


私の位置からは撮影は若干無理そうだし
それよりも歌をちゃんと聞きたかったので

トークのときに少し遠めの写真を撮っただけで
後から見たら、出来栄えは。。。。。(‐∀‐;;
てな感じでしたけど(笑)←無念。

でも、
私の高性能映像処理仕様の脳裏には
ちゃんと姿を焼き付けていますので。

大丈夫。。。大丈夫さ
大丈夫。。。。。・゚・(。>д<。)・゚・わーん

てな具合で

若干凹みつつ。(笑)


ほんとうはマサムネさんのギター姿
撮りたかったよ{/knamida/}


そのあとに、
抽選でのプレゼントタイムがあって
無事ライブは和やかに終了しました。

プレゼントタイムは
当たった人は
「私が当たりました〜」
みたいにアピールしなくてはならないので
逆に
「当たりませんようにヾ(。>﹏<。)」と願いつつ(笑)←若干コミュ障。

無事当選せずに乗り切りましたよ。←



てか
当たる気は全くしなかったけど(笑)


でも
サイン入り
セトリは欲しかったにゃん(*゚ー゚*)


このときのことも
また機会があったら
別に書きますねん。



閉演後、

外に出て
ロゴスの前で久しぶりに
出待ちをしました。



しばし待って、
車に乗り込むメンバーらしき人たちが
遠くから見えたので

少し近くによって
見ていると


スモークガラスの張られた窓に

ぽっ


と光が灯り

その光が
波打つようにゆるやかに動いていて

なんだか
手を振っているような
感じに見えたので


私も思わず笑ってしまって

手を振りました。

またねー( ´ ▽ ` )ノ

って♪


そしたら

車は出発してロゴスから
遠ざかってゆきました。

ふと
「運命の人」の
歌詞が

思い浮かびました。



スピッツ
みんなやさしいな
って


ほんとに思いました。



これからも
素敵な音楽とライブを
楽しみにしています。

大好きです{/heart_pink/}





* * * * * *


この日のスピッツのライブで
一番心に残ったのは


やっぱり
ババロア」かな
って思いました。


心地よく
とろけるように
空間ととけあって

そのたゆたう空間の中


私は
ふと



賑やかな過去の歓声を聞きました。

楽しさの名残り
みたいな。



それは、
もしかしたら


ドラムロゴスという

場所が積み重ねてきた
楽しさの余韻

或いは

過去のたくさんの人たちの
楽しい想いのかけらのようにも


思えました。



この日、
マサムネさんが

過去のこの近辺にまつわる
お話もしてくれて

きっとみんな自分の
そのころの過去を

思い出したり
思い出さなかったり。



もしかしたら
きっと別々の時間や場所で
過ごしていた人たちの
想いも集まって

音楽に導かれて
時間も遡ったのかも
しれないな

とか。



言われてみると

ババロア」は

ロゴスにとてもよくなじむ曲だったのかもしれない。

なんとなく
ロゴスも
「この曲好き」
って
言ったのかもしれない。


スピッツにはあまりない曲とのことでしたが
すごく素敵な曲だと
思いました。




お互いに感覚を
探り合いながら

それを
ぴったりと重ねあわせて

別の何かが
生まれる

みたいな

そんなやりとり。



私になく
あなたにあるもの。

私にあって
あなたにないもの。



なりなりてなりあはざるところに

なりなりてなりあまれるところを

ぴったりと
重ねあわせて

とけあうような。




そんな感覚を
思い出しながら


今、これを書いています。

いつもながらに
独特なので

お気に召すかどうか{/rabi_smile/}



以上、

Spitz Go!Go! Scandinavia vol.7 @福岡ドラムロゴス 7/15(日)の
ライブの感想までに。



素敵なライブをありがとうございました(*´ー`*)

*1:´∀`*