変える、変わる。


おはよう。

今日は火曜日。
週末までは今日も含めて
あと4日。

まだまだ
うんざりな日々は
続きます。

ま、
そんなくだらない話は
置いておいて。


昨日は
カーテンを開けたら
雪が積もっていて
びっくりしました

朝出掛ける前に
門のところに積もった雪を
触ってみたら
ふわふわでした。

もう少し遊びたかった。。。

夜の間
音もなくふわふわと
降り積もったのかもしれないな
と思ったりしました。


週末は
WOWOWで放送されていた
「完全なるチェックメイト」を
見ました。

すごく面白かった。

二回くらい繰り返して
見ましたよ
既に。


ボビー・フイッシャー
という人について
私は知らなかったんだけど

あれが事実に基づく話として
ボビーの行動とか
考え方がね

徹底されていて
すごいと思いました。

彼は
つまり
あの第6局をやるために
全ての環境を
整えたんだと思う。

頭がおかしいと
わからない人は
思うかもしれないけれど

私は
ボビーのやりたかったことと
それが達成された理由と
彼の信念が
よくわかる
ような気がする。


彼は
その「誰もやったことのない」手法を
完全な「環境」でやりたかったし

それが本当にうまくいくのか
それで勝てるのか
それを最高の相手と
誰にも有無を言わせない状況でやりたかった。

それだけだったんだと思う。


ボビーが法外な金額を吹っ掛けるのは
相手に有無を言わせず
協力させて
動かすためだろうし。

ほら
人はお金がかかると
本気になる人が多いから(笑)

チェスばかりやっている
ボビーがお金を湯水のごとく使っていたとは
思えないし。

まぁ
間に入った人に
うまくさっ引かれることは
あったかもしれないけれど。

そうやって
ボビーは人を動かし
自分も追い詰め
あるひとつの状況にしかならないように

持っていったんだと思う。

それは
その第6局で「誰も見たことのない手」を打つため。

逆に言えば
その「手」は
そういう状況で初めて
「それ」として認識されるからだ。

例えば
その手が
盗聴かなんかで
バレて
そこらへんの誰かがどこかでやってしまっても
それがどれほど価値がある「手」なのかは
わからない。


だからボビーは
その「手」のために
最高の舞台を用意した。

それは
他の誰でもなく
それを考えたボビー自身が
それをやってみたかったからだ。


自分の考えた「手」が
世界で誰も見破ることができないか
試してみたかったし
それを誰にも文句を言わせずに
成立させたかった。

相手に盗聴できなくさせれば
同じことを自分も要求されるし
お互いにクリアであることが
確信できて初めて
真っ白な状態で
勝負ができる。

卓球室での
「予備戦」を経て
第6局が
ホールに戻されたのは
そういうことだからだと思う。


最後に衆人環境の中で
それを証明する。

そして
彼は達成する。

そう思うと
「環境」を作ることが
いかに困難なことかが
よくわかる。


ボビーが「盗聴される可能性がある」と言ったとき
何故みんなは素直に信じないんだろうと思う。


ボビーが「卓球室でやりたい」と言ったとき
何故それをさせないんだろう。

私は
それを不思議に思う。

もし
ボビーの言う通りに
やっていたら

きっと
もっと
たくさんの素晴らしい戦いを
見る機会があったかも
しれない。

まぁ
それはどうだろう。

ボビーが
そこまでしてやりたいと思ったのは
自分が勝てない相手に
最高の状態で
最高の手で勝つということだったかもしれないし

自分が勝てない人が
いなくなったら
もう自分だけになってしまうから
相手とやる意味がなくなってしまうのかもしれないし。

観客だっていつかは飽きるから
良い状態で戦うこともできなくなるし
むしろ余計な雑音ばかり増えるかもしれない。

当時のチェスの戦いが
冷戦下の第3次世界大戦と言われるほどのもので

対局時に大統領から電話がかかってくるくらいなら
お金だって相当動いているはずで
それはビジネスにもなる。

そのお金に群がるゴキブリ達だって
急激に増えるだろう。

盗聴なんて当たり前だと思うし。

そういうものは
ボビーには不要だっただろう。


そう考えると
ボビーがそのあと
何百万ドルもの対局を断ったのも理解ができる。



彼は一人に戻ったのだ。

もう話す相手は
自分だけ。

自分と目の前の「真実」だけだ。

映画が
衆人が目撃した対局で終わっているのも
とてもよかった。


ボビーが人に見せたかったのも
そこまでだろうし。


WOWOWの放送で
番組のエピローグトークのときに

小山さんが
「そのあとのほうが面白そう」と
言っていたけれど

私はそうは思わない。


大体
そのあとの
ネット上の「ボビー」を
どうして同一人物と思えるのだろうか
と思う。


あと
私は
本当に「釣り」はしたことはないんです。


生物は
環境に合わせて
生態を変え
進化をしてきたと言われている。


人間は
自らの手で環境を変えることのできる生き物だ。

だから
環境を破壊するし
同じ種で殺し合いもする。

そしていつしか
無に帰るのかもしれないが。

人間の
これからのお話は
またいつか。


ではでは
今日も1日頑張ろう。