見えない悪意。

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るるーしゅ♡

こんにちはー(^^)


本日は2021年9月8日(水)です。

9月は月・水・金の更新で
お届けしております。

今日はおやすみしようかな
と思ったんだけど、

昨日、WOWOWでサスペンス特集で
破線のマリス」をやっていて
見てみたので、

そのことを少し書いてみます。

昨日は、あと
同じ時間で

春馬くんの出てる
地球ゴージャスの「星降る大地~」と

「G.Iジェーン」を交互に見つつ

破線のマリス」を録画しつつ

「星降る」と「G.Iジェーン」終わったら
追っかけ再生して見て

そのあと寝た感じ。

破線のマリス」が
なんか中途半端だったんで

あまり眠れなかったかも(笑

そういう細かいの結構気になるんですよね。

このブログを長いこと読んでいて
私の性格をご存じの方は
おわかりでしょうけど。(笑


まぁ、でも
そういうモヤモヤ感も含めて
マスコミって感じを示唆してるのかな

と思いましたけど。

あ、そんなことない?(笑

それは読みすぎ?

でも、見る人を選ぶ映画だな
と思いました。

これ原作があるんですね。

野沢尚原作で
映画の脚本も本人らしい。

一時期、(1999年代)
野沢尚ドラマ結構やってましたね。


私は、TBSでの
「青い鳥」を見てましたが。

(プロデューサーが貴島さん
だったからかも。)


話は戻って

「破線のアリス」について。

私は原作は読んでないのですが、

さっき、ネット上の感想を少し見てたら
原作とラストが違うらしい。

やはりね。

あんなので納得できるか
という感じ。(笑


(こっからネタばれします。)

まず、人物設定ついては

大手マスコミの編集として
報道番組の仕事をこなす遠藤(黒木瞳
という女性がいて、

夫の浮気で
バツイチ子持ち

だけど、
子供を捨てて
仕事に生きることを決め、


子供は
父親に引き取られて
育てられている。

このあたり、
1990年代(今もか)

子育てより仕事優先して生きる女性への
批判っぽいのも含まれてますね(笑


男社会で女一人で生きていくのは大変
というだけじゃなくて

完全否定の時代です。


(だから、「子供を捨てて」みたいな
言われ方をしている。)


仕事先では
倫理規定スレスレのやり方をして

視聴率を上げて会社に貢献。

それで、評価されてきた
みたいな感じ。

(この辺も、女性はそういう風にしか
男社会で生きられない、みたいな偏見。)


基本的に
報道がワイドショーじみていて
やり方がおかしいんだけど、

(当時そんな報道番組あったかな?)

最終的に
その女性一人の責任になった

みたいな結末ですが、
(まぁ、独断と偏見で突っ走っているので
当たり前って言っちゃ当たり前ですが、

それが許されている組織自体がどうなのかと
思う。
しかも、大手マスコミですからね。)



そのあたりは
現実世界と違って、

実際には
最終的に責任をとるのは男の人だろうし、

まず
当時の男社会と言うからには

組織の中で
男上司からの仕事のゴーサインが出ず、

女の独断で何かが起きる
みたいなのは
あり得ないのでは?

という矛盾がありますね。

で、
ストーリーとしては、
要約すると下記のような感じ。

遠藤(黒木)のもとに郵政省職員を名乗るハルナ(白井)という人物が現れ、
内部告発の映像を持ってくる。

その映像の内容としては、
郵政省がらみで監視下に置いていた弁護士が亡くなった事件に関わるもので
監視中に別の郵政省の職員がその弁護士を付け狙っていたことに気づいた
というもの。

自分の身の危険もあるので、
内部告発し、真犯人摘発に協力したいとのこと。

疑いのある人物は、後ろ姿しか映像には残っていないが、
警察の事情聴取のあと笑顔を浮かべたという理由(だけ笑)で
その人物が郵政省職員の麻生(陣内)ではないか
という。
(え?それだけで?という感じですよね。笑)


遠藤は独断でその映像を編集して電波に乗せる。

(報道前、ハルナと話していた際に、喫茶店のマスターが
「この人は昔からまじめな人物だ」と言ったことから
遠藤はハルナが信頼できる人物であると妄信?)

その容疑者として報道された麻生(陣内)は
仕事・家庭を失い、

テレビ局へ抗議し、自らの無実を主張する。
(笑顔を浮かべたのは、そこに自分の娘と同じくらいの歳の女の子が
笑いかけたからだと主張。
そして、実際、その女の子も映像にはちゃんと映っていた。)

そこで、
遠藤は自分が間違った
(だまされた)ことに気づく。
(春名は消失、喫茶店のマスターも偽物であったことが判明)

しかし、遠藤は麻生に対して
誠意を持って謝ることをせず、

テレビ局も修正報道をしなかったため
麻生から謝罪を求め付きまとわれる。

同時に、
遠藤のもとに、
外出時だけでなく、部屋の中まで踏み込んだ
自身の隠し撮り映像が送りつけられ、

麻生の仕業であると
またしても頭から信じ込んだ遠藤は

自分も仕返しに
麻生を隠し撮りし、

自分の子供のアルバムを怒りにまかせて破る麻生の姿を
示して、

麻生が嘘をついている、
または嘘をついていなくても、この映像を組み合わせれば
娘思いの父親には見えないはずだと決めつけて
勝ち誇ったように言う。

自身の隠し撮りをされた麻生は激高し、
遠藤と口論になり、

遠藤は麻生を突き飛ばすが、
麻生は橋?から側溝へ落下し、打ちどころ悪く死亡。
遠藤はその場から逃げ去る。
(手すりの指紋とかもそのまま。)

その後、
遠藤のもとに
麻生を突き飛ばす遠藤の姿が映ったビデオテープが
送りつけられ、

遠藤を隠し撮りしていた相手が
麻生ではなかったということが判明する。
(一応、映画ではそういうことになっているが、
麻生の仲間であったかどうかは不明。)

そして、
遠藤の犯行が捜査線上に上がり

(この間で麻生の務めるテレビ局でも、
犯人をめぐる取材が行われるが、
その際に遠藤は自分の不利にならないように
証言者の映像を編集してしまうが、
上司が事前にその映像を正しく再編集したものが
放送される。)


遠藤逮捕、現場検証に現れたその姿を激写する報道陣
その中に自分の捨てた子供の姿を発見し

自分を隠し撮りしていたのは
自分の子供であると知り
(またしても思い込み?)
カメラに向かってほほ笑む。

報道陣から見ると、
「こいつ笑ってるぜ」
みたいな印象。


以上。


どうです?(笑
ツッコミどころが多すぎて
手に負えない感じなんですが。


普通に、遠藤の思い込み感がすごいので
「報道は直感と想像力」が
全然生かされていないですよね。

直感と想像力はあくまでも
「検証」と「分析」から生じるものであってほしいです(笑

まぁ、たぶん
女一人で空回りするとこんな感じになるよ
っていうのを
一番酷い例で示してある映画なので

当時、マスコミという男社会で
一人で仕事をやっていた女性とかには
すごい不愉快な映画だと思います(笑

たぶん、
自分だったらこういうことは
やらないはずです、
と言うでしょうね。

で、女らしさ、母親らしさというのを
最後に子供と、その子への笑顔というので
無理やり結び付けて

子供まで共犯者みたいにしているところが
設定として最悪だと思いました。


あと、
たぶん、主旨としては

マスコミにおける誤報道と
報道される側での被害みたいなものについての

問題提起というところなんでしょうが、

問題提起以前の話ですよね。(笑



ま、現実世界では
今はマスコミでは
そんなに苦労しなくても
女性は仕事できますし、

マスコミ自体が低レベルなので
こういう問題意識も起きないとは
思いますが。


で、一番モヤモヤしたのが、

やはり
結局犯人は誰だったのか?

というところが
全然述べられていないところですね。(笑


弁護士はやはり自殺だったのか
それとも他殺だったのか

ということですが、

遠藤を隠し撮りしていたのが
麻生でなかったとしたら

別にいる
ということになるわけですが、

それが子供というのが
全然納得いきませんね。

子供が日中或いは夜遅くまで
学校または家を抜け出したうえで
母親の姿を求めて街を徘徊するとか
普通に無理じゃないですか。

母親が
時間のスケジュールが不定期な編集者なのに
ランチの時間を狙って
たまたま外でサンドイッチほうばっている姿を映すとか、

麻生とバーで飲んでいるのを
深夜の繁華街で外で待っていて
出てきた後を追って
殺害現場に出くわす

とかもたぶん無理でしょ?(笑


なので、
子供ではないと
普通だったら判断しますよね。

そういう
客観的な分析と
それにもとづく裏付けが全くできていないため

まぁ
いわゆる「なんでもあり」
になってしまってます。

これだったら、
遠藤を嫌っているテレビ局の同僚のほうが
設定的にはすんなりいきます。

(面白味はなんにもありませんし、
最後「子供」で終わりたかったんだろうな

と思いますが。)


それから、

ハルナは実際消えていますし、
茶店も複数名で貸し切り状態にしてまで
偽物のマスターを仕立て上げているという事実があります。
(やり方が創価っぽいところが笑えます。)

よって、
ハルナが内部告発した内容が嘘だとわかった場合、

なんのために嘘の内部告発をする必要があったのか?
なぜそんな嘘をついてまで
麻生に罪を着せたかったのか?

という問題が残るわけです。

これを普通に考えると、

麻生が邪魔だったから

というのと

嘘の内部告発
やはり
テレビ局に弁護士事件(郵政省通信事業権益に絡む問題)に深入りさせないため
ということになります。

もしかしたら、
麻生は途中まで
その人達の仲間だったかもしれないし、

その逆で
その人達のおかしさに気づき
内部告発しそうなタイプの人間だったからかもしれません。


で、結局
遠藤も邪魔だったので
二人まとめて始末してしまおう

というのが
妥当なところでしょうね。

(実際の可能性を考えるとそんな感じ。)


そう考えると、
むしろ、
子供が撮影していたとかも
そいつらの策略のひとつであると
考えられます。

自分の子供が
お母さんへあてたビデオを
茶封筒に入れて
宛名(しかも印刷でした)だけで
自分の名前も書かない
ということがあるでしょうか。

まぁ、封筒を差し替えた可能性はありますし、

子供に撮影用の機材(カメラ)をプレゼントして
「記念にお母さんを撮ってみては?」ということで
一部本当に子供が撮っている可能性はあります。

で、
「自分がお母さんに届けてあげる」
と言ったかもしれませんね。
(その場合、封筒は最初から自分たちで作ったものを
入れておけばよいですから。
でも、差出人を書かないのは、やはり悪意があります。)

だからこそ、
母親もそのビデオテープを誰か第三者からのもの(→麻生だ!への思い込みへ発展)に
違いないと思ったわけです。


父親が再婚するので
子供とも離れ離れになっていて
ちゃんと話をする機会もなかった

というところも
たぶん、策略のひとつだと思います。

(このあたり、春馬くんの亡くなる前の
家族の状況のような感じですね。

郵便物の差し替えは
例の会報の差し替え(笑)とも
似たような感じであるかもしれません。)

封筒がポストに入りきっていないところも
ポイントですね。


最後に子供が映していたカメラのタイプだと
もっとコンパクトなので、
そのままカメラ内で編集してそれを小型テープのまま
取り出せますが、
わざわざVHSにダビングしていますので
編集済みということになります。

カメラを子供にプレゼントできるとしたら
遠藤の仕事環境・人物関係を理解していて
家族にも接触できる誰かということになります。
(テレビ関係者・近所の人を装った犯人一味などなど)

私としては、
母親が野球のグローブを子供へのプレゼントとして
父親に渡してほしいと頼んだ
(このときも実際に渡せなかった。)

あのグローブが
ビデオカメラとすり替わって
子供へプレゼントされたのかな
と思いました。

となると、父親も共犯者ですが、
何か後ろ暗いところもあったのか、

とても信頼できる誰かに
そうアドバイスされたのかもしれません。

となると、後妻がらみかな
とも思いますね。


(このあたりのやり方がやはり創価くさい笑)


まぁ、
普通に
自分を捨てた母親が
一緒にキャッチボールをして遊んでた思い出を無視して
自分の仕事に関わるビデオカメラプレゼントしてきたら
子供は傷つきますよね。

最後に子供と話したのも
留守電に入っている子供の声を
遠藤が聞くというだけで終わってます。


子供との関係が
完全に断ち切られています。

なので、
最後に
子供が母親の姿を撮影しているときの表情が

半分怒りに満ちている気がします。



なので、
この作品は
かなり多重構造になっていて

その部分に気づく人は気づく
感じですね。


話が矛盾だらけな割には

細部のリアリティー
しっかりしているので

実際にそういう事件があったのではないかと

いうような気がします。


一般的に
大部分の人は
下記のように解釈するでしょう。

キャリアウーマンを気取った女性が
男社会の中で他人を犠牲にしてのし上がり
道を踏み外して組織の中で没落し、
犯罪者になったけれども、

母親としての気持ちは失ってはいないため
子供へ微笑みかけたつもりが

皮肉なことに
麻生が警察の事情聴取のあとで
みせた笑顔がきっかけで転落したのと同じように

自身も同じ手口で身を落とすことになったため、

マスコミへ反省を促すとともに
一般の人たちは
マスコミの暴走を食い止めるべきだ

という感じですかね。


でも、
実際は

そういう一般人の視点とは別に
裏で行われている事件の隠蔽のために

邪魔な人物を排除する人達の姿がチラチラしているのが
わかる

ということになってます。

で、
そこに気づく人は気づくし
気づかない人は気づかないでしょうが、

たぶん、
野沢尚さん的には
気づく人に向けて書いている印象があります。
(映画を作っている人達もそうですが。)


たぶん、1990年代の第三権力としてのマスコミの地位が
脅威になってきたことに対して
マスコミへの牽制みたいなものが行われていた時代の
映画なのかなと思いました。


まぁ、
今のマスコミは腐れ切っているから
目も当てられない感じですけど(笑

たぶん、

今この映画を見ても
その真の目的を理解することもできないんじゃないかな?

まぁ、
今、自分たちが同じようなことをやっていれば
気づくかもしれませんが(笑



今、たぶん
この第三権力としてのマスコミが

スマホという形を通して

一般人の手にゆだねられているので

警告の意味を込めて
放送されているのかもしれませんが

まぁ、
裏の意味、気づく人は気づくし(笑


気づかない人は、
この映画を見てもなんとも思わないか

自分も知らず知らずのうちに
同じようなことをする結果になるんじゃないですかね。


それで、
マスコミが滅びていくように

いつかは
ネット社会も滅びていくと思いますが、

気づいた人は
いろんなことに気を付けようと
思うと思います。


そういう人達は

私がこういうことを書かなくても
気づくから

どっちでもいいんですけどね。

あ、
あと今回の映画を見て気づいたのですが、

デジタルリマスター版は
もしかしたら
色の部分は

古い映画とは違う場合があるのかもなー
と思いました。

この間の市川崑監督の映画でも
思ったのですが、

髪の毛の色が
今風な感じなんですよね。

今回も、
本当は
黒木瞳さんの髪の毛は
もう少し黒いはずなんです。


当時、カラーリングは
いまほど自然は感じじゃなくて

茶髪は
もっとはっきりした感じで

(まぁ、今も田舎のほうに行くと
そういう茶髪の人いますけど笑)


黒木瞳さんとかは
あんなに明るい茶色の髪のイメージじゃないんです。


あと、山下徹大さんは
もっと、メッシュな感じの茶髪でしたね。
(役作りのために(笑)黒くされているのかもしれませんが。)


そのあたり、編集されているかもしれませんね。

今回も黄色のレインコート
出てきましたけど(笑

思えば、
市川崑監督の作品も
「女王蜂」と
「病院坂」は初見だったので、

もしかしたら
当時と色の具合が違うところもあるのかもな
と思った次第です。



そういうのも含め

一応、気づいてます

という意味を込めて
書いてみました(笑



本日は
このあたりにて。

今から、夕食当番なので早めにup笑
(ただいま、15:20です。)

ではでは、またねー☆




www.youtube.com
https://youtu.be/UD0t1zXqMEo
髪の色こっちは暗めですね。

デジタルリマスター版のほうが編集やすいんでしょうね、きっと。
(VHSは大変でした。 あのくるくるのやつ懐かしかった。笑)

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