この空穂なる葦国に。

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こんにちはー!

毎日寒い日が続いていますね。

今日はクリスマスいぶいぶですよ。

年末も師走でございます。


お天気も良く

いつもながらに自転車で

ネカフェまでやって来たわけであります。

こちらのネカフェは今年はよくお世話になりました。

今来ているネカフェはね
なんとカレーとか炊き込みご飯とかが
無料で食べられるんですよ!

しかもカレーが美味しいのよ。

ソフトクリームも食べられるし


もちろん飲み物は無料で、
今はカフェモカにソフトクリームを合わせ技で
独自にミックスしたものを飲んで(食べて)います(笑

うまし。

いつか写真とかupできたらいいなと思いますけども。


PCはね実は夏ごろに復活させたのです。
(今年の初めにハッキングされて壊されたやつね)

メーカー保証期間だったけど
電話応対した奴が
ハードディスク問題ないのに
中身開けるとかほざいていたので
断って自分で中身をあけずに治療いたしました。

ハッキングされてんだから
ハード側にはなんも問題ないっつーの。

まぁこのあたりのことはいつかまた改めて。

で、新しいPCも買ったので
使える端末はあるのですが

通信状況とかきちんとしてから
本格的に稼働したいなと思っているので

もう少しネカフェにはお世話になりそうなので
今後ともよろしくお願いいたします。

月イチペースは新年明けてからもしばらく続きそうです。



スピッツの新曲の感想は
年明けから始めたいなとは思っているけど
前回の記事で久しぶりにエレカシのことを書いて

これまた久しぶりに
是枝監督の「扉の向こう」を見たら

宮本さんが「うつらうつら」歌っているシーンで
(たぶん新宿コマ劇場でのライブと思われ)

すごくしっくりと「うつらうつら」を聴いて
なんか実感としてわかったことがあったので

エレカシの初期の曲の感想を改めて書いてみるのはどうよ?
と思ったんですよね。

なんか今だったら
昔書けなかったような感想が書けそうだな
とか思って。

おもしろそうでしょ?


というわけで、エレカシの初期の曲の感想なんかも
これからぼちぼち書いていこうかなとかも
思っています。


スピッツの曲の感想もそうだけど

曲を聴いてそのことを考えていると
向こうからその世界がやってくるので

どんな世界が待っているのか
とても楽しみにしています。

私にとって曲を聴くというのは
その世界で遊ぶということだし

現実世界とその世界がリンクするということなので
私自身とても楽しみなのです。

それが、私にとって
曲の感想を書くということなんですけど

まぁ書かなくてもいいんだけど

私が感じた世界のおすそわけというかね

また、そこから何かがつながっていくので
書くのですね。

そんな感じです。


というわけで、新年あけから
ぼちぼち始めますのでしくよろ。

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さてさて、
近況としましては、

最近あまり体調とかよくなかったというか
(精神的迫害による不調(笑))
生活のペースを崩しがちだったので

あまり映画とか曲とか見たり聴いたりというのはなくて

テレビをぼんやり見ていたりということが多かったかなと
思います。

音楽番組はさっぱりだったので

(いつ見てもいつもおんなじ人達しか出てないから
つまらないし飽きた感がある)

バラエティとか見てました。

そう言えば、あれから宮本さんの姿とかは
とんと見ていませんね。

そうそう
スピッツはなんか11月頃ライブがあったみたいで
その上映会みたいなのが
先日12/21(マサムネさんのお誕生日と思われる)に
ネットで配信されてたみたいだけど、

ライブはファンクラブとかの先行なかったし
エレカシ同様スマホからのエントリだったため
できなかったんですよねー。

しかもその情報、だいぶあとから知ったし(笑

ネットで上映会の配信情報見たときに
決済方法がクレカのみとか書いてあって

スピッツファンは
さらにカード番号の情報まで搾取されるわけですね
とか思って生暖かく見てましたけど(笑

あ、もちろん
クレカとか作らないわたくしは
上映会もエントリとかしてません(笑

たしかクレカって未成年も作れないでしょ?

まぁそれが貸付法で定められているのか
カード会社の社会的良心によるものかは知りませんけど
そうなのです。

そういう風にいろんな人たちを切り捨てて
限られた人達しか見られない状況を
当たりまえにやっている人たちは

たぶん、自分たちがそういうことをしていることに
気づいていないのか

知っていてわざとやっているのか

どちらにしろ、
なんというか
建前はきれいごと言っていても
中身は真っ黒みたいなことを
よく見かける昨今でございます。

ほんとに、そういうことをあちこちで見かけた
一年だったなぁと思います。

そういう風に世の中がひとつの方向に
まとめられようとしているのを
感じる一年でした。


コロナ騒動も同じですよね。

感染者を隔離して

感染していない人たちは
他人事のように普通に生活している。

自分たちは
「“上から”言われたとおりにやってればいいや」
「“みんなと同じように”やってればいいや」

と生活を続けているだけで

何にも問題は解決していないから
いまだになんだか誰かの都合が悪い時に
コロナの感染者数が拡大したりして

たくさんの人たちが身動きがとれず
苦しい生活をしいられ
そして死んでゆく人たちもいるわけですね。


こんな生活をいつまで
私たちは続けてゆくのでしょうか?


それと同じような兆候を
鬼滅の刃」ブームにも見ますね。

鬼滅の刃」とか見ていないので
よく知らないですけど(笑

でも、まぁ
「鬼滅」の話ですよね。

刀を振り回して
なんとなく「鬼」という存在と
「人間」という存在を対比したり
戦ったりするのですかね。(笑


バラエティー番組を見ていても
ことあるごとに
「鬼滅」ということを聞きました。


なので、師走も迫った今回は
また鬼も笑わない鬼の話でも書こうかなと思います。

鬼という存在
みなさんはどんな風に知っていますか?

まぁ有名なのは
節分の鬼でしょうかね。

桃太郎に出てくる鬼でしょうか?

悪者としての鬼ですかね。

「人間」と対比される「鬼」でしょうか。

まぁ、少なくとも
人間は鬼とは違うくらいの認識を持っているからこそ
「鬼滅」という言葉が生まれるわけですよね。

鬼はいなくなったほうがいい
と。

なんだかわからないけれども
みなさんそう思っているわけですよね。

では、実際の鬼退治とは
どういうものなのか

今日は、そのことを皆さんに教えてあげたいと思います。

みなさんが知りたがっている
鬼退治の具体的な方法です。

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というわけで、今日は
一冊の本を紹介します。

魍魎の匣」という
京極夏彦氏の著した小説です。

私がこの本を手にしたのは
私が20歳くらいの頃です。

その頃私は大学生で
洋菓子店でアルバイトしていたのですが
そのバイト先の店長(女性)が
私の誕生日にいきなりくれたのです。

バイト先の店長から
誕生日プレゼントをもらうとか思っていなかったし
いまでもなぜいきなりプレゼントをくれたのかも
謎ですが(笑

もしかしたら、推理小説をよく読んでいる
(詳しくは推理小説以外は現代語で書かれた小説は読まない)
と話していたからかもしれませんが
今もってプレゼントをくれた経緯は不明ですが

とにかく、そのときの誕生日にもらいました。

で、すごくおもしろかったわけです。

この小説は私に多大な影響を与え
卒論のテーマもこの小説を読んで感じたことを起点にしていることは
間違いないです。

そんな私にとっては大切な本ですが

この小説に「陰陽師」についての記載が
わかりやすく書かれています。

京極堂という憑き物落としを生業とする人物が出てきますが
その人物がとても客観的に説明をしてくれます。

陰陽師とは安倍晴明が有名ですし

夢枕獏さんの「陰陽師」が映画になったり
それこそ結弦くんがフィギュアのフリーの演技で
でモチーフとして採用したりして
かなりの人がその存在についてなんとなく知っていると思います。

妖怪や、化け物
もちろん鬼の類などの退治を行う人
というイメージで理解している人も多いのではないかな
と思いますね。

結局そういう人たちが「祓う」ものは
何なのか
ということが「魍魎の匣」の中で書かれています。


陰陽師について「魍魎の匣」で書かれている箇所を
引用します。

陰陽師が、なぜ神祇官の領域であった宮中の祭祀を仮令(たとえ)一時的であれ
独占することができたのかと云えば、それはそれまで祓い流してしまった穢れを、
一身に引き受けるような存在になったからです。
彼らは穢れそのものになることでその存在を認められた。
そして陰陽師が中央を追われた後、彼らは鬼そのものになってしまった。

伝えられる名のある陰陽師は、その多くが異形のモノの末裔だと言われる。
鬼の仲間なです。
鬼を作り出した陰陽師は鬼になってしまった。」


つまり、鬼を退治した陰陽師は、最終的には
鬼となって追われる身になるわけです。

これはつまり、
歴史における支配・被支配の様相に他ならないのです。

つまり、何らかの支配者が自分たちとは違うとある勢力
(民族でもなんでも構いません)を穢れとして排他する

しかし、支配力が衰えるとともに新興勢力が出てくる
そして、その新興勢力が旧勢力を敵すなわち穢れとして認定し
排他するという図式です。

つまり、鬼となるのは新興勢力にとっての旧勢力
自分たちとは違う価値観をもった異物としての対象となる
人・モノであるわけです。

そうすると鬼というものを遡っていくと
おもしろいことがわかります。


ここで、陰陽師のルーツと言われる
方相氏というものに注目してみます。

その方相氏が祓うもの
それは四隅にいる化け物です。

ではその化け物を遡っていくと
どうなると思いますか?

最終的に遡っていくと
そこで祓われるもの、

それは
古事記に出てくる神様達なのです。


曰く
「-東方 木難消滅、木の御祖 句句廼馳(くくのち)
  南方 火難消滅、火の御祖 軻遇突智(かぐつち)
  西方 金難消滅、金の御祖 金山子彦(かなやこひこ)
  北方 水難消滅、水の御祖 罔象女神(みつはめ)
  中央 土難消滅、土の御祖 羽根屋須姫(はねやすひめ)
  王龍 風難消滅、風の御祖 級長津彦(しなつひこ)」
云々


つまり、支配・被支配の歴史を遡れは
もともとこの国を作り出した神様達に行き着くのは
自明の理であるわけです。

ですから
神話から人間への歴史の転換で
神殺しが行われたということになりますね。

鬼は遡っていくと神様たちへつながっているわけです。

そしてそれは
人間の歴史でもあるわけです。

おわかりになりましたか?

鬼を穢れとして祓う人たちは
つまり私たちの御祖を
穢れとして祓っているということになります。

考えると恐ろしいことだと思いますね。

日本人は
自分たちの国の祖先を
平気で祓う、なんとも無知で鈍感な民族であると
言えなくもありません。


まぁ日本人がこのような体たらくになってしまったのは
今の世相をとても反映していると言えます。


近年、新たなるツールが私たちに与えられました
それはもちろんデジタルの世界を操るためのツールです。

道具というものは
使い方次第で様々な様相を呈してゆきます。


道具を使うということと
呪術を使うということは
本質的には同じです。

式神というものをご存じでしょうか?

呪術における使役意図によってさまざまに使い分けられる異形のモノ
すなわち神様なんですけれども

つまり式神を「憑かせる」ことによって使役するわけです。

有名なものだとオショボ憑きなどがありますが
(時間もあまりないのでここで詳細の記述は避けます)

つまりオショボを使って呪術を果たすことと
「道具」を使って目的を果たすことは
仕組みの上ではなんら変わりないのです。

私たちは当たり前に道具を使いますが
その因果関係を考えようとすることはありません。
ですが、同じなのです。

ここで重要なのは
「式は式で返される」
ということです。

つまり、呪術をかけると
なんらかの形でそれは呪術をかけた人の身にも
帰ってくるということです。

このことを
現代のツールに置き換えても
同じことが言えます。

すなわち、デジタルの世界でも
この法則は生きている。

式の値は、式の値で返される
ということです。

このことをよく覚えていた方がよいと思います。

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さて、現代の世相に戻って顧みてみると

この一年、私たちは
匣の中に閉じ込められた一年でした。

この匣の中にあるものは
何なのか

匣のなかにいながら
誰一人この匣の中身を見ようとしませんでした。

匣の中身

そう、匣の中身は
何もありませんでした。

空っぽだったのです。

そのことに
誰も気づきませんでした。

いえ、気づいても
見て見ぬふりをしたのです。

その結末がどうなっていくのか

どうなっていくと思いますか?


今、私たちは匣の外側を失いつつあります。

つまり、匣の中に閉じ込められることで

最終的には
匣の内と外を自由に行き来できることを
知るでしょう。

そのとき、匣の外側は
意味を失います。

そのとき、からっぽだった匣の中身が
有為のモノに代わるのです。

無から有が生じるのです。


空即是色 色即是空


世界が革新的に変わるでしょう。

その変革は
現在の短絡的な先導者達が目指している
ちっぽけな統率可能な未来ではありません。


そこに希望を見出しましょう。


この希望は私からのプレゼントです。


このプレゼントは匣に入ってはいません。



神様を含めた
すべての人へ

お誕生日おめでとう。

メリー・クリスマス!

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今回の記事のタイトルは
「うつほなるあしのくにに」
読みます。

たぶん、「魍魎の匣」にも出てくる言葉だと
思います。
(充てられている漢字は違うかもしれませんが。)

京極夏彦氏の著書「魍魎の匣
是非ご一読を。

まるで、異世界の神様が憑依して書かれたような
名著です。



ではでは、また逢う日まで☆彡

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