やっと。


仲代さんの
映画を見てる。


今日は
春との旅

金融腐蝕列島 呪縛」

見ました。


仲代さんの演技は

素晴らしい。。。

の一言。


春との旅

「おじいちゃん」は

怒っている。


仲代さんは

いつも
怒っている。

打ち震えながら

カッと

見開いた目。


誰もが

縮み上がるような
恫喝。


しかし

何故か


怒っている
その姿が

胸を打つ。



その感情が

人間の怒りであると

誰もが思うから。



こんなに

心の底から
怒りながら

生きている人を

映画で
見ることはない。


怒りながら
生きている人自体が

少なくなったのかも
しれない。



金融腐蝕列島 呪縛」

今こそ見るべき
映画だな
と思った。


株主総会の最後が
ちょっと上手く行き過ぎな
気はしたけど。


この映画の頃と比べても

日本は
変わった。

モラルという言葉は

コンプライアンス
という言葉に
姿を変え

単なる
企業の
隠れ蓑に成り下がった。


企業へ
本当の意味で

忠誠を尽くす人間など
いない。


まぁ
今日は

そんなことは
いいか。


普段なら企業ものとかは
見ないんだけど

今日は
懐かしさも手伝って

楽しんで
見ることができた。


懐かしい
って言っても

私は
当時のことを

知っているわけでは
ないんだけど。


なんか

とても
懐かしく感じました。

にしても

仲代さんは

いろんな「王様」を
ピタッと

演じるなぁ

感心してしまう。



あと
数作残っているけれど

また
違った雰囲気の作品なので

楽しみだ。


春との旅

ものすごく
我が儘な
おじいちゃんだが

ふと
見せる

愛らしさに

生きていることの

あたたかさを
感じる。



お酒を

とても
美味しそうに
飲む姿

お弁当を

頬張る
おじいちゃん。


仲代さんは

やっぱり
上手いなぁ。

あんなに
ワガママな
おじいちゃんなのに

つい
心を許してしまう。


本当は

人はみんな
愛すべき
生き物なのだと

思い出させてくれる。



春ちゃん

おじいちゃんが

ホテルの部屋の前に
靴を揃えて
置いているところとか

きゅんとした。


インターネットとか
ない時代はさ

一歩外に出たら

別世界だったのだ。


わからないところだらけで。

知っている人がいなかったら

わからないもんね。


とか。



今は

小さい頃から

みんな

なんでも知ってるからね。

懐かしくて

胸が
痛くなった。


あの時代に

戻りたいなぁ

って

ちょっと思ったよ。


別に
懐古主義者では

ないけれど。



果たして

モバイル端末や

インターネットは

私たちに

本当の幸せを

もたらしたのかな

と。


今の私は


違うかもな

って思う。



そんな感じ。