伊達や酔狂じゃない。

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こんにちは。

今日は一か月を待たずの更新です。



前回11/6に更新して勤労感謝の日よりだいぶ前って言ってたけど
勤労感謝の日も終わったということもあり。

まぁ年内は12月くらいにあと1回は
更新できればよいな
という感じであります。

なので、今回はちょっぴり短め更新ということでね。


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だいぶ寒くなって冬の気配が濃厚になってきた福岡です。

この間、久しぶりに近くの山にお散歩しに行ったけど
もう紅葉の季節も終わりつつ
でも、まだちらほらという感じでした。

朝はもう寒いからね

お仕事行くのに結構早い時間に出てるので

冬の突き刺す空気の中
自転車で出勤しております。


去年は今くらいの季節
朝4時起きで6:15頃に家を出てた。

その仕事と並行して

12月は1か月くらいの期間限定で
倉庫の仕分けの仕事もやってたんだよ。

ちょうどスピッツのライブがある1週間前まで。


お歳暮用のビールの缶がぎっしり入った箱を
何百箱も上げ下ろししてた。

よく腰を痛めなかったな
って
我ながら思います。(笑

お仕事先の人にね

仕事終わったときに

「最初のころは大丈夫かな?って思ってたけど
最後のほうは、ちゃんとできてたね」

って言われて
嬉しかったのを
覚えています。


そのときのことは
まぁいつか機会があれば書きたいと思いますけど。


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前回の記事で「築地ワンダーランド」の映像見てて

1年中がクリスマスみたいだな
って思ってました(笑

積み荷の量とかがね。

なんか想像を絶する仕事量だなと。

おまけにその日その日に
入札して相場決めて(←競りで)
みたいなこともやってるわけで。

あとね

みんな、それぞれいろんな格好してたけど
やっぱりなんというか
仕事しやすい服っていうか

冬は保温効果のあるものを
それぞれ工夫してたりとか

そういうところはね
まだ夜って時間にあったかくして
自転車で出かける
自分と似ているところもあって
なんか嬉しかった。

やっぱり
なんかそういうのも
「仕事着」って
感じですよね。

働く人だなぁって思って。

昔、宮本さんが「背広」着て働く人に憧れた
って言ってたけど

スーツじゃなくても
やっぱり「仕事着」だよね。

だから、宮本さんにとって
あの白シャツに黒のジャケット・パンツの組み合わせは

宮本さんの「仕事着」だと
私は思っていたんだけど
違ったのかな
とか思って。

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この間、たまたま
うちの両親がNHKのうたコン見てるときに

本当に偶然通りかかって
宮本さんが出てるのを見つけて

歌ってる(?)のを見たけどね。

宮本さん
髭もしゃもしゃで

なんか岩崎宏美のカバーかなんかを
ひっちゃかめっちゃかに歌ってた。

途中でジャケット脱ぎ捨ててたけど。

明らかに
「調子が悪い時の宮本さん」でした。

別に私は、荒れてる宮本さんが
見たいわけじゃないよ。


一緒に見ていた母親が
「何この人」みたいな感じで
えらく不評でしたので

NHKとかに無理やり歌わせられてるんでしょう」
と一応言っておきました。

でも、母親が
「この歌好きって言ってたわよ」
と反論してくるので

NHKの番組に出てるんだから
 ”そんなに好きじゃないですけど”とは
 言わないでしょう。」

と一応言っておきました。

さらに、母親が
「この人しかも、谷原さん(司会)に聞かれても
 全然答えられないのよ」
と言ってくるので

「宮本さんは、人から質問されたら
 じっくり考えて答える人なので」
と一応言っておきました。


ああ、
「ほかの人たちみたいに
 思ってもないことをすらすら答えられないからね」
とも言っておけばよかったと
後から思いましたけど。


そのあと、エレカシの会報が来て

野音の写真しか見てないけど

シャツははだけてるけど
なぜだか裾はインになっている不自然な写真を見つけて
うんざりしました(笑

大変ですね。


野音連続出場(?)とかどうでもいいけど

野音での生ライブと生配信を同価値に扱うつもりなら

私は、今後その事実を延々と語り継ぎますよ。

エレカシが最初にそうした」って。

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まぁ
宮本さんが自分で決めたことなんだから

ちゃんと今やるべきことを
ちゃんとやるしかないよ。


テレビに出るんだったら
お髯は剃っておかないと
ダメでしょう?


宮本さん

だから言ったじゃないですか。

京都のライブとき

紅白なんかに出てほしくない

って。

きっと、いつかこんな風になるから
って。


だから言ったじゃないですか。

いつか 自分の歌が歌えなくなる
って。


だから、言ったじゃないですか。

私が宮本さんのライブに行けなくなる
って。

だから、あのとき
もう途中で帰ろうとした

って。

でも、宮本さんが傷つくから
途中で帰らなかった
って。

宮本さんに
可能性を残すために
帰らなかった
って。


宮本さんは

昔、国勢調査の紙の
職業欄に「ロック歌手」って
書いたんでしたよね?

今も宮本さんは

ロック歌手なんですか?

ずいぶんそういう宮本さんを見ていないから

私は今の宮本さんが
どんなだかわかりません。

宮本さん達が
そう願えば

私たちは宮本さんのそういう姿を
見に行くことができるんです。


そういう宮本さんが歌う姿を
私たちが見に行けるように

自分の音楽と
自分の言葉で

歌う宮本さんの歌を
聴きに行けるように

してください。


ロック屋(五月雨東京)エレファントカシマシ



私が12年前(もうそんなになるか)に
ブログを始めたとき

ブログっていうのは
まぁ日記みたいなものでした。

普段は人に見せない自分の心のうちを
ネットだけで書き綴るみたいなね。

だから、たまに
「どうやら自分がブログ書いているのがバレたらしい
 死にたい」
って書いてるひといましたからね(笑

「自分に注目してくれ」満載の
今のSNSやってる人たちには理解不能だろうけど。


ブログだけじゃなくて
他のサイトさんもそうでした。


普段の仕事とは全く違う技術
趣味・その他もろもろ

それをネットの世界だけでは

顔も名前も肩書もない人たち同士で
その同じ価値観を共有できたんです。


だから、私は書いた。

宮本さんに向けて。


最初にエレカシを思い出したのは
動画でした。

その頃も
できたばっかりのつべの動画を
見まくっていて

ふと目をとめたのは
「悲しみの果て」でした。

そう言えばエレカシとかいたな
って。

改めて聴くとよかった。

知ってる曲も結構あった。


でも、そこで終わっていれば
そこまで深入りしなかったと思う。

宮本さんのことをもっと知りたいと

思うようになったきっかけは

たぶん、
是枝監督の「扉の向こう」という
ドキュメンタリーをupしてくれてる人がいて
それを見たからですね。



扉の向こう 1/7


だからね、


宮本さんに向けて言いたかったのだと思います。

ここにもいるよ

って。


大変だけど

がんばろうって思わせてくれた
相手になんか書きたかったのかもしれないですね。


「扉の向こう」のときの宮本さんは

たしか東芝EMIに所属していて

あとから聞いた話では
新曲のプロモーションもほとんどやってもらえなかった
みたいですね。


でもさ、私
その頃の宮本さんのアルバム

素晴らしいと思うんです。

俺の道・扉・風。。。。


東芝EMIの頃、
宮本さんはつらかったかもしれないけど

でも名曲たちは生まれた。


その頃、出し惜しみ戦略で売られてた
宇多田ヒカルとか

宮本さんは
「けっ」て思っていたに違いないと
思う。(笑

そりゃそうだと思うよ。


いつだって世間はそういうものだもの。


今はもっと酷いけどね。

宇多田ヒカルは才能があったから。


でもさ、
確かにあの頃の宮本さんがいたから

私は
最後の最後というところで
宮本さんという人を信じられたし、

そのあと
何度もライブで
いろんな歌を聴いたから

もっと宮本さんのことを好きになったんです。


そういう宮本さんのことが好きな人たちが

またライブに行けるように
なったらいいですね。


今の私に言えるのは
これくらいです。


ちなみに京都での宥め曲はコルレス


エレファントカシマシ「コールアンドレスポンス」
全員死刑です(笑

てかofficialなんで曲の動画upされてないんやろうね。

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さてさて
前回の記事の
「築地ワンダーランド」のこととか
ウルフ・オブ・ウォールストリート」のこととかも
本当はもっと書きたいことはたくさんある

でも、まぁ
いつかそういうこともちゃんと書けるようになる日が来るまで

とっておきましょう。


最近は漫画「バガボンド」を再読してる。

私は37巻までしか持ってないけど。

井上雄彦さんって
実はエレカシファンなんじゃないかと思う。


京都編の吉岡一門との闘いのあたりでね

吉岡側の植田という人が
自分たちと武蔵との違いを

「街を見下ろす丘で暮らす人間」と
「放浪者(定住=安住することない人間)」みたいな言い方を
するんです。

まぁちゃんとエレカシの曲聴いている人が読んだら
よくわかります。


他にも読んでいると
「あ、ここは」
みたいなところがいくつかあります。

考え方が同じなのかもね。


バガボンド」は「剣の道」に生きた人たちの話なんだけど、

武蔵と同等に或いはより大きな器を持って対決する人間は

勝負のあと必然的に待っているのは「死」なんです。

ずっと読んでいるとね
武蔵と敵対する相手方にも「生きてほしい」って思ってしまう。


不思議だよね。

高潔な志を持っている人間同士が
殺し合いをするんだからね。

そして潰しあうの。

他に死んだほうがいい人間になんて
いくらでもいるのにね。


その中で本阿弥光悦の言葉がね
ぐっとくるんです。


「それでも刀は斬り合うためのものであって
そうあるときが一番美しい」



さてさて、そんな感じで
今回は短くと言いつつ
長くなってきそうなので、このあたりで。

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そうそう
この間ネカフェに来た時、エヴァのこと調べたら
公開は1/23とありました。

楽しみです。


『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特報3【公式】EVANGELION: 3.0+1.0 THRICE UPON A TIME Official Trailer3

ではでは、
またお目にかかる日まで。


またねー♪

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雑色のエナメル

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こんにちは。

お久しぶりですね。

と言っても、
いつものペースの約1か月ぶりですけれども。


秋の快晴の福岡よりお届けいたします。(笑

ほんと
お散歩にいい日和ですよ。

さっきも自転車でネカフェまで来る途中
幼稚園児の群れに遭遇しましたけれども

園を出てお散歩だというのと相まって
テンションばりたか↑でしたからね(笑

めっちゃ手を振られたから
思わずつられて振り返してしまったよ。

どうしてくれる。

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ついつい二、三日前も満月でして
とってもきれいな月夜でした。

そう言えば前回のブログの記事に
エレカシ野音あったみたいですね(参加してないけど)
ということをちょろっと書いたけど

あのあと
久しぶりにエレカシDBさんのところに行って
ライブレポでも見ようとしたんですけれども

管理人さんの感想見て
そのあと次の人の感想読もうとしたら
「生配信だけでも参加できてしあわせでした」
とか書いてあるのを見て読む気をなくしました(笑


何が幸せなもんかい。

ある意味野音を馬鹿にしているよね。

エレカシDB管理人さんの感想に

「いつものシャツインのみやじでした」
みたいなことが書かれてあったけど

今って、宮本さん
ライブの途中で
いつの間にかシャツがはだけてたり

これ以上は無理です
ってくらいシャツの裾をひっぱったり

すごい形相でシャツを引きちぎって
ボタンがはじけ飛んだりしないんですか?

つまんないの
とか思ってました。

まぁいいですけどね。

(最初から)参加できないし。←


てな感じで、
前回の記事を思い出すと
若干愚痴っぽいところからスタートしてしまいましたので
この辺にして(笑


前回の記事は
動画を貼りまくってしまったので
激重のページになってましたようで

あとから反省しました。

前回はいろいろ遊んでたら
時間がなくなってしまって

そのとき見てた動画を

そのままどんどん貼ってしまったら
あんな感じに(笑


まぁこれからは気を付けます。

たぶん。(笑

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さて、
この一か月で印象に残ったことを
少し書いておきます。


いつもながらお仕事の合間に
昔録画してた映画とかを見てます。

相変わらずテレビはほとんど見てないなー。

たまに(参考までに)天気予報をデータ放送で見るときだけ
10秒ほどテレビを見るね(笑

あ、でもこの間
テレビをつけたら
また(お笑いの)ネタ番組があっていたので
見ました。

サンドウィッチマン仕切りの漫才とコントの番組ね。
(たまに「ん?これ漫才?コント?みたいなのもあるけど(笑))

久しぶりにアンタッチャブルの漫才とコント見ましたよ。

おもしろかったw


【期間限定】アンタッチャブル渾身の「漫才」&15年ぶり!「コント」を披露!≪お笑い二刀流≫


昔、アンタッチャブルが出てきたとき
えらいせわしい人たちだな(笑
と思っていたけど

なんだか今は熟練されてた気がしました。

おもしろかったです。

そのあと出る若手芸人さんたちが
かわいそうなくらいでした。

でも、そのとき見た若手芸人さんも
おもしろい人たち結構いて

私はラランドとか好きですね。
結構毒があって(笑



テレビはそんな感じで、
夜は映画とかをひたすら見たり

休みの日の昼間は
今年は編み物をいろいろやりたいなと思って準備してますね。

まぁこの話は
また、今度。


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今回は、ここ1か月の間に見た映画で
いくつか取り上げて書いてみたいと思うのです。

ひとつめはね
映画「築地WONDER LAND」です。

『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』Blu-ray&DVD IN STORE NOW


ドキュメンタリー映画です。
(配給は松竹なんですよ)

すごくいいドキュメンタリーですね。

海外から見た築地って感じなんですけど
日本人よりちゃんと築地を見ているという感じで。

もうね
築地に生きる人たちのプロの仕事ぶりというか
働く日本人の中でも
竟を極めた人たちというか。

まぁ見たらわかるので
一度見てみてください。

そして、築地という場所が
いかに世界にとって、日本にとって
稀有で重要な場所であったかということを
認識していただきたい。

映画の中で、

築地で魚を買うということは、

魚についての「情報」を含めて買いに来るのだ

という言葉をいろんな人が言っています。

つまり、
魚については築地の人たちが一番よくわかっているからです。

なぜなら築地は魚の最もプロフェッショナルの人たちがいる場所だから
です。

ある特定の分野或いは職業において
それを極めたプロがそのことについて一番詳しい
という当たり前の
しかし、とても困難でありかつ重要なことが

築地という場所では
当たり前にしかも高度なレベルで行われている
ということです。

最先端のプロフェッショナルでいるということは

ただ長くその職業を行い
経験を積み重ねているということではない。

常に新しいものを取り入れ、
常に自らの技術・精神を研磨し

常にだれにも負けない唯一無二の存在を目指すということ。

それが、築地という場所では
それぞれの店において
取り扱う魚それぞれの分野において
プロフェッショナルな仕事として行われていました。

築地ということを語るときに
もちろん伝統という言葉がつかわれ
それが日本の産業・文化というように語られることもありますが
それだけではない

常にプロフェッショナルであり続けることが
完全なる唯一独自性を生み
それが今も生き続ける存在としてあり続けることこそが
日本のオリジナリティなのです。

極める存在、匠、職人
どれもそうです。

観光目的のための伝統ではない

今もなお現役で生き
働き続けるそういうひとたちこそ
日本の独自性を作り出している。

そのことを、この国の日本人は誰も理解していない

そう痛感させられる毎日ですが
この映画を見るとそのことを理解してくれる人が
いることがわかり
すごく癒されました(笑


こういう築地という場所をね
簡単になくしてしまうのが

今の日本の政府であり、

それを見て見ぬふりをしているのか
まったく理解すらできない状態で
見向きもしないのが

今の日本人なのです。


こういう現象は、

まともな研究者すら育っていない今の日本の現状や

旧ネット住民を排斥するネットの世界での出来事にも
共通している。


そうして、日本において「専門性」が徹底的に排除されつつある。

なぜだと思います?

それは、そういう専門的な知識を持った人、「目利き」の存在が
邪魔な人達がいるからです。

なぜって?

なにかしらの情報操作をしたい人たちにとっては
そいういう人たちは邪魔だからです。


例えばですね、

Aという物を売りたい人たちがいたとします。

でも

品質的にBというもののほうがよいので

どうしてもBのほうを人々が買ってしまう。

Aを売るためにはどうしたらよいか?

Aをどうしても売りたい人たちは

AのほうがBよりも品質がよい「かのような」宣伝をする。

人々はAを買い始める。

そのとき、「目利き」が現れます。

BよりもAのほうが商品がよいわけがない、
と「目利き」は言います。

Aを売りたい人たちにとっては
「目利き」はとても邪魔な存在です。

わかりますか?

人々はプロフェッショナルを求めながらも

「自分が都合がよいほう」に流されやすい。


そういうものです。


今の日本にはプロフェッショナルが絶滅しつつあるのかもしれません。

現在の企業の構造そのものもそうならざるをえない仕組みに
なっています。

膨大な資金を持った巨大企業が
自分よりも資金力の劣った企業を吸収し

肥え太ってゆきます。

しかしながら、その巨大企業の幹部は
常にいろいろな参謀に基づいて動いている

ある特定の技術を持った企業を買収したとしても
その能力を生かすだけのノウハウも能力もないのです。

ある特定の技術に目をつけて先物買いのごとく
投資しますが、
結局は潰してしまう結果になりかねない。


この投資というものについても
投資のプロという存在も
もはやいなくなっていると言ってもいい。

日本では、証券会社の相次ぐ倒産やものを言う株主として有名だった村上氏等が
いなくなった時期に
投資というものについても本当の意味でのプロフェッショナルの存在は
消されたのではないかと思っています。

だから、今行われている投資というのは

そいういう昔の投資のプロ達が形作った枠組みを利用して
そのあとの人たちが単なる資金を巡り動かし
ある特定の人たちにだけ利潤が得られるような仕組みにしか
なっておらず

しかもいずれそのやり方も行き詰まるときがくるでしょう。

アメリカではもっと早くて
先日、改めて見た「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、
マーティン・スコセッシ監督が示唆しているのを
感じました。


『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 予告編

私が見たのはWOWOWで放送されたR指定版ですが

その映画の前に少しだけマーティン・スコセッシ監督の
コメントがあって
監督は言葉を選びながらも
次のように言っていました。

「この映画に出てくる人々のやり方は、
 もちろん非難すべきところもあるけれども

 何か新しいものを生み出そうとするパワーや思いのようなものを
 彼らの中に見出し、

 それがとても魅力的であり、時として(経済恐慌後の時代にとって)
 そういうものが必要であるのではないか」

と。

この映画に出てくる主人公のジョーダンは
最初はウォール街の名門ロスチャイルド証券に就職するも

そのロスチャイルド証券が急に倒産し
失業後に自ら証券会社を立ち上げ、うなぎ上りに成功していく
ある意味サクセスストーリーではありますが、

主人公の最初に出会った上司がかなり破天荒で
その分証券のプロ中のプロだったのだと思いますが
その生き方を自ら再現するようにジョーダンは生きていきます。

映画の最後に流れる上司の癖のゴリラの呼吸法のような歌(?)が流れますが

その人となりはともかく
時代が必要としているのは
「型やぶり」だけれども真のプロフェッショナルだと言えます。

ジョーダンはその資金巡りに関して
アメリカ国家に目をつけられ、FBIの標的となり
反社会者として監視・行動の制約・財産の没収などが行われますが

果たして、社会に生きる人々にとって
ジョーダンは反社会者なのか?

この映画を見た人は必ず思うのではないかと思います。


と。

けれども、人は大きなものにながされやすい。

その流れが操作されていることに気づかない。

気づかないフリをする。

そうやっているうちに、「プロフェッショナル」達は消えてゆくのです。

そういうことを考えていました。


ウルフ・オブ・ウォールストリート
素晴らしい作品です。

レオナルド・ディカプリオの怪演も
とても素晴らしい。

脇を固める役者さんたちも
ひとくせもふたくせもある人達で
素晴らしい。

一度ご覧あれ。

最後のシーンで
ジョーダンが講演会を行い

「私にペンを売ってくれ」
とお客さんに1本のペンを渡します。


みんな、とってつけたように
そのペンが「素晴らしい」かのような「宣伝文句」を
巧みに並べようと必死になりますが

ジョーダンは頷かず
次々にお客さんにペンを渡します。

その人々の群れ。

誰一人違うのです

ジョーダンやその仲間とは。

「宣伝文句」ならば
人にペンを買わせるだけのものでなければ
なりませんが

それができない。

できる人と
できない人の違い。

能力のある人間と
能力のない人間。

隔たりは
そこにあるのです。



いろいろなことのある毎日ですが
がんばりましょう。


勤労感謝の日にはまだ早いですが

真の意味で働く人たちに
エールを込めて。


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タイトルの雑色のエナメルは

先日読み返していた芥川のとある小説に出てくる言葉です。

昔読んだ時には、その言葉を読み飛ばしていましたが
今回目に留まり
その意味を考えたときに理解しました。


私はエナメルが好きです。

あの
チョコレートをグラサージュしたときのような光沢
傷一つない滑らかな手触り。

エナメルはそういう感じです。


芥川の晩年の他の話に出てきますが、

当時、飲食店ではテーブルクロスとして
布にエナメルを塗ったものを使用していたようです。

しかし、そういうエナメルを塗った布を使いこんでゆくと
最初はぴかぴかとしてなめらかだったエナメルの表面が
剥がれて、
下の布地が出てきてしまいます。

その布地は傷つき、汚れやすく
そうなると見た目もあまりよろしくない。

でも、飲食店によっては
まだ使えるからと多少そのままにしておくところもある。

ある時、芥川がとあるカフェに行ったとき
そのエナメルの剥がれた布地が汚れているのを目にして
とても落ち着かなくなった
ということが書かれていました。


芥川はそういうものに、暗示
というより啓示に近いものを感じていたようでした。

雑色のエナメルとは

いろんな色の混じった
或いは下の布地が粗末なエナメルのことかなと思いました。

いつか剥がれて
下の粗末な布地がむき出しになり、
汚れてしまう。

でも、そうなっても誰も気にしないし、
気づくことさえしないのです。

でも、芥川にはそれは耐えられなかった。


そういうことなのだと思います。


芥川は自殺しましたが
時代に殺されたと言ってもいい。

いや、そういう人たちの中では
生きられなかった。

今、芥川を読むと
生きたかったのだな
と思います。

でも、生きることすら叶わなかった。

芥川とは違う人々の中には
自分と違うものに対して敵対心以上のものを持ち
その存在さえ消そうとする人さえいるからです。

たしかに
そういう人たちはいるのです。


芥川は死んだ。

でも、芥川の作品は残った。

だから、こうして
私のように

芥川に助けられている人間もいるのです。


頑張っていきましょう。

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そう言えば
エヴァの映画はいつ公開になるのかと
心待ちにしていたら

先日
年末に公開されるとかしないとか噂で聞きましたが
ほんとかな?


早く見たいです。


というわけで、
前回の記事の連弾と絡めて

ふたつほど動画を貼っておきます。


W.A.モーツァルト 二台のピアノのためのソナタニ長調 K.448より第 1楽章 Mozart Sonata for Two Pianos 1st Movement KV448



新劇場版エヴァンゲリオンQ Quatre Mains(カヲル&シンジ連弾曲)



ではでは、またお目にかかる日まで。

またねー♪

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SWITCH BACK

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こんにちは

どうも今回は少し早め(?)の更新です。(笑

いや、いろいろと忙しくてね。


先日、10月のはじめくらいですか

すごくきれいな満月でしたね!


久しぶりに

きれいな月夜を
二、三夜楽しみました。

前回のブログ更新の時

エレカシ野音の話題を少し書きましたが

ちょうど満月の頃でしたよね。

満月の日ではありませんでしたが。。。


そうそう
エレカシの生中継って生配信のことだったのですね!

私、会報しか見てなかったから
いつものごとくWOWOWかと思ってました。
(会報には詳しく書かれてなかったのですよ)

その生配信ですが
なんか、¥3,850くらいかかるとか
後で知って笑いましたけど(笑←いろんな意味で

まぁ
そういうのも含めて
予想通りと言えば予想どおりというか。

でもさー

そういうことしだすと
もう
つまんなくなるよね。


エレカシのみなさんも
がんばってほしいものです。

あ、
今回は、まだ
スピッツの感想とかを
書く準備ができてないので

なんか
最近思ったこととかを
つらつらと書いてみようかな
とか
思っています。

いつものごとく(笑


スピッツの曲の感想は
たぶん年明けとかからになるかもなー
とか思ってます。

まぁ
不安定かつ制限された身の上なもので
ご了承くださいませ(笑

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最近はね

そう
この間
録画してたMOZUシリーズを見ましたよ。

久しぶりに見直したけど
テレビシリーズがやっぱり良いですね!

役者さんたちの演技も素晴らしいし

映像が素晴らしい。

光、音、ひとつひとつの
造形物が
尋常ないくらいのこだわりでできています。

今は
もう、こういうレベルのドラマは
できないだろうな

というか


作れる人たちも
もういないかも
とか思って
ちょっと寂しいですね。

それと
やっぱり

登場人物の考え方とか
ちょっとした行動

それに伴う場面設定とかもね

今は
こういうのないだろうな
っていうのを
しみじみ思う箇所が
たくさんあって

懐かしかったですね。

あと

なんか
当時のことも思い出したね。

そのときの
私が思ってたり
考えたりしてたことともリンクして

なかなか感慨深かったです。

でも、
テレビシリーズのMOZUの世界観が

今の日本の現状の世相とは
一致しているというか

たぶん、これから起こることは
きっと
そういう感じなんだろうな
とか思ったりしました。

劇場版のほうは
あまりよくない(笑

役者さんたちの演技は
変わらず良いんだけど。

それを反映する映像が
伴っていないというか。

今回見直して
池松壮亮さんの演技が
素晴らしいことに

改めて気づいたんだけど

劇場版で

池松さん出てくるシーンは
思い出したように
テレビシリーズの良さが見え隠れするんだけど

なんか
ほかの部分は
とってつけたような感じというか

全部「どっかで見たことある」
演出なんですよねー。

ストーリーも
テレビシリーズの前提を覆してるところとか
多々見受けられ(笑

話のつじつま合ってないし。

「誰かの意向でなんか作り直した感」がある。

臓器移植のネタは
おもしろいと思うんだけど。


まぁ
仕方ないですけどね。


そう言えば
この間「半沢直樹」のこと良いと書いたら
早速脚本家の人が
飛ばされたとか噂で聞きましたけど。

なんかすみません。(笑

というわけで、
私のほうは

変わらず監視され生活満喫中でございます。


大変ですが
毎日がんばりましょう。


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最近は

むかし買った
まらしぃさんのボカロシリーズを
聴いたりしてました。


まらしぃさんのアレンジは
不協和音が美しく楽しくて好きです。

私は
「脳漿炸裂ガール」とか「エイリアンエイリアン」とか
結構好きですね。

まらしぃ 脳漿炸裂ガール

「脳漿炸裂ガール」 を弾いてみた 【ピアノ】
https://www.youtube.com/watch?v=nmAbamqF4Uw

まらしぃ エイリアンエイリアン
https://www.youtube.com/watch?v=srAE_jK9LVk
「エイリアンエイリアン」 を弾いてみた 【ピアノ】



なんか
ドラクエの塔の音楽とかを
思い出してました。

ドラクエ4 塔(ファミコン音源)

ドラゴンクエストⅣ - 呪われし塔 [Dragon QuestⅣ]


塔 メドレー

ドラクエ2~8 塔BGMメドレー ゲーム音源


ドラゴンクエスト2~6 塔ピアノメドレー

ドラゴンクエスト2~6 塔ピアノメドレー DQ Tower Medley
やっぱりすぎやまこういちさんとか
神ですよね。


ダンジョン メドレー

ドラクエ1〜8の洞窟曲を弾いてみた(7は別曲でした…) DQ cave



自分であとでゆっくり聴くためのリンク↓

【作業用BGM】交響組曲ドラゴンクエスト4 導かれし者たち(Symphony Suite Dragon Warrior 4 Music)



小学生の頃
ドラクエのピアノの楽譜持ってて
自分で弾いたりしてたけど

自分の手が4本くらいあったらなぁって
思ってました(笑


そんな夢をかなえるかのような
連弾とかに一時期あこがれてた小学生のころの
わたくしを
思い出しました(笑


DQ4 ドラゴンクエスト4 戦闘 ピアノ連弾


こんなのも見つけた

叩いてみた

【ドラクエ】ドラゴンクエスト1~5戦闘曲メドレーを激しく叩いてみた!/Dragon Quest BGM Drum COVER

おもろい(笑



昔書いたことあると思うけど(記事リンクは各自探してください(笑))

ドラクエ4に
ロザリーっていう女の子が出てくるんだけど、

ロザリーはデスピサロの妹なんです。

泣くと
涙が宝石に変わるから

お金儲けの悪い人間たちに
ひどい目にあわされて

涙を無理やり出させられて

お金儲けの道具にされてしまうんです。


だからデスピサロ
悪魔になったんだ。


そんな
悪の理を
教えてくれたのは

ドラクエだった。

だから
私は

ドラクエ4が一番好きかな。


悪にも理がある。

今の日本には

そんな悪の理も

なくなってしまったように見えるね。


ロザリーの話は

MOZUに出てくるオメラスの街の話と同じだ。



オメラスという理想郷を知っているか?

オメラス(理想郷)の全ての幸せや美しい自然は

その子の犠牲の上に保たれていると皆が理解していた。


たったひとりの子供を地下室に閉じ込めておくことで

他の人々が幸せに暮らせるならと

住人達は見て見ぬふりをしているんだ。



同じだろ?

この世の中とオメラスは

国家を維持するために臭いものに蓋をする

そして子供を閉じ込めた地下室の門番

それが今の日本なんだよ。

この話を取り上げてくれているサイトさんのリンク貼っときます
https://jibunsoken.org/self-actualization/utopi/jibunsoken.org



まぁ
「それが○○」のところにいろんなものが
入るんでしょうけどね。。。

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さて、
MOZUシリーズを見てて
改めて昔のドラマのことを思い出してたんですけど

この間ドラマの音楽について
少し書いた時の追記というか

書き足りなかったことを
書いておきます。

この間千住さんの音楽のことを書きましたが

千住さんの担当された音楽の「砂の器」も
とて好きです。

昔、番組内で演奏されるピアノを聴くためだけに
ドラマ見てたのを思い出しました。
(ドラマ自体も結構良かったけど)

ピアノ協奏曲 「宿命」 第一楽章2.flv

ピアノ協奏曲 「宿命」 第一楽章2.flv


ピアノ部分のみ

砂の器  ピアノ協奏曲「宿命」第1楽章 piano concert



この曲も小学生の時
たしか土曜日か日曜日とかに
両親が見ていたテレビで映画版の「砂の器」のことが
すごく印象に残っていたからなんです。

砂の器 (1974) オリジナル・サウンドトラック 完全版①

砂の器 (1974) オリジナル・サウンドトラック 完全版①


大人になってから
砂の器」のことをいろいろ調べたら
なんと
昔の「砂の器」の音楽を担当していたのが
芥川也寸志っていうね。(芥川龍之介のご子息ですね)

結構びっくりしましたけれども。

菅野光亮 作曲  ピアノと管弦楽のための組曲 「宿命」

菅野光亮 作曲  ピアノと管弦楽のための組曲 「宿命」


似た感じでいくと
今でもよくグルメ番組で必ずと言っていいほど
流れる「王様のレストラン」の音楽を担当されている
服部隆之さんも
とても素晴らしいですが


hattori takayuki - ousama no Restaurant overture



私が小学生か中学生くらいのときに
「新世界紀行」という番組がありまして
そのときの音楽がとても印象に残っていました。

大人になってから調べたところ
その音楽を作曲されたのが服部克久さんと知りました。

そして、服部克久さんは
服部隆之さんのお父様ということもわかって
すごく感慨深かった記憶があります。

自由の大地/服部克久

すごく懐かしい。

私の記憶では
この音楽とともに流れる番組の映像が
おそらく悠久の時を流れる大河をイメージしていて
その雄大で滔々たる大河が
とても印象に残っています。

服部克久 自由の大地

服部克久 自由の大地 (Katsuhisa Hattori Jiyu no Daichi)

服部克久さんのコメントあり

服部 克久 / 自由の大地


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満ち欠ける満月も

河の流れも変わらないのに

たくさんのものが

泡のように消えて
なくなっていくことを思う

今日この頃であることよ。



てな感じで

今回は
秋の月夜の徒然話に。


いつものごとく(笑


ちなみにタイトルは
森博嗣さんの小説のタイトル
SWITCH BACKより。

邦題は
「今はもうない」

です。

では、またお目にかかる日まで

またねー♪
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