12月9日

今日は雨が降っていてすごく寒い。
今週は雨が降る予報にはなってなかったのに
やっぱり天気予報はあてにならない。

昨日の夜は
またWOWOW
増村監督の「赤い天使」を見ましたよ。

おもしろかったけど期待以上ではなかったのが残念。。。でも秀作だと思う。


「軍医殿」にあまり魅力を感じなかったのが一番の理由かも(笑)

「清作の妻」の清作は目を潰されても愛を貫いたすごい人だと思ったから、その落差もあって。

目を潰されて初めてお兼の孤独がわかったって言ったのは、意外と衝撃的だったんだ。

あからさまに人間の黒さを描いてたから、
最後まで清作がお兼に対して
どういう想いを抱いているのか予想ができなくて、
結局選んだのが「愛」だったからね。

すごいと思ったよ。


それを見たあとに比べてしまうとね、軍医殿はあまり魅力を感じなかった。

ああいう最初から男尊女卑に乗っかってる考え方も好きじゃないし。

相手に対する敬意は自然と生まれるものじゃないとね
と思うから。

しかも若い人達がどんどん死んでいくなかで、
あまり若いとは言えない年齢で、

医者になったのに人を殺すか片輪にするかしかできないという苦しみだけでは、
他の人の苦しみと比べてどれくらい悲壮感があるのかイマイチぴんとこなかったんだよね。

目立たない分辛いというのはあるのだろうけれど。

あと女性が献身的すぎるのもあまり共感できなかった。
自分が実際その場に同じような立場でいたら
どうかわからないけど
少なくとも今の自分は
あまり共感できないかなと思う。

自分をレイプした相手が前線で死んでいくことに対してまでで罪悪感を持たなくてもいいと思う。
レイプした男の人達だって野戦病院で看護してくれる女性をレイプなんかせずに、
病気のふりをして静かに時をやり過ごすこともできたはずなのだし。
それは自業自得だと思う。

にしても改めて戦時下の人間の理性の無さは酷いなと。
環境は本当にその人の本性をさらけ出すものだと思った。

あと男の人と女の人の違いとか。

男の人ってあんなに性欲に対して我慢できないものなのか、とか。
やっぱり女の人には理解できない部分があると思う。
両手を切断された男の人が自慰行為ができなくて、女性にお願いしたあと、
女の人が良かれと思って自分を抱かせたことが、逆にその男の人の自殺の引き金になったのも、
女の人は想いだけで生きていける部分もあるけど、
男の人はそれを実際に肉体で処理しないとダメなんだなということの違いを、
女の人がわからなかったからだろうと思う。

男の人のことは、やっぱりわからないなぁと思った。
女は本能的な生き物とか言われるけど、
体の仕組みから言えば男の人のほうが本能に直結しているのかも。

心と体がつながっているのは同じなのかもな
とか思った。

女の人が月経前とかにイライラしたりするのも同じようなものだし。
なんとなく気分屋みたいに見える人は体の本能的な部分に忠実な人なのかもしれない。


昨日の映画を見たあと
なんとなくまた
絵音くんのことを思い出していた。


やっぱり絵音くんのことが
好きなんだと思う。
理由は自分でもよくわからない。
きれいな音楽を作る絵音くんが好きなんだよね。

「好き」って書くの我慢してたけど
書いてしまった。

でも絵音くんは絵音くんの好きなようにしていてほしい。
他の誰かを好きになって、幸せになって、
音楽を続けてほしいかなと思う。


私はもう絵音くんたちの音楽を聴きに行く機会はないかもしれないけど

自分が音楽をちゃんと聴けるようになったら

また
絵音くんたちが作った音楽を
少しずつ聴きたいなと思っているので。

増村監督の映画を見て
改めて思ったんだけど

ゴキブリはねゴキブリでしかないけど

本当に美しいものは
傷つけられれば傷つけられるほど
哀しければ
哀しいほど

より美しく輝くものだと思った。

どんなに酷いことをされても
輝きは失われないからね。
たぶんもう
しばらくは
書かないと思う。

というわけで
今日はそんな感じです。