自由意思。

病室に入ったときから

その不自然さに
気付いた。



あいつらさ

人を殺しておいて

あまつさえ

延命までして

私に会わせてやったんだぜ
ぐらいの
雰囲気だったよ。



腫れて
冷たくなってた
手を

思い出す。


忘れないよ。


最後もさ

私が言うまで
医者さえ

いなかったんだよ。


人が死ぬってときに。


その日は
祝日だったからさ。


火葬場で
最後の挨拶をするとき


私は

またね


って
言ったよ。



私達は

大切なことを
すぐに忘れるけれど


大切なことは

大切なときに


ちゃんと
思い出すものだな


って

今思った。




全員
死ねばいいよ。



って

ずっと

思ってる。