今日は雨。
お家でゆっくり過ごしましょう。

昨日の夜、録画していた「TAJYOMARU」を見ました。
俳優さん達の演技が素晴らしい映画でした。
序盤の松方弘樹さんの演技や、主演の小栗旬さんとかね。
特にね松方さんの演技は
松方さんが
役者というものに対して最優先の
力の全てを注ぐ対象として
信じ、そして
体現してきたのだな
ということまで伝わってきて、
感動した。

どんな人であろうと
一瞬でその世界に引き込む
そういうことができる人を
久しぶりに見た気がした。
もちろん見ているときは
そこに引き込まれているので
それは頭のどこか片隅にあるだけなんだけど。

いい映画は、どんな登場人物でも
全ての人間に感情移入ができ
どの登場人物にも
何かしらの情を呼び起こされるものだと思う。

何故なら、それがフィクションでありつつも
ひとつの真実であるからだ。

ストーリーは芥川龍之介の「藪の中」をモチーフにしていて、
市川森一さんの脚本であるとともに
それが最初に示されていたので
どんな風に物語が展開するのだろうかと
考えていて
頼綱が多情丸の名前を受け継ぐあたりで配役が揃い、
そうきたかと
思ったあたりまでは
良かったのだけれど
それ以降がありきたりな展開になってしまったのが
残念だった。

芥川の「藪の中」のモチーフどおりに
真実は三者三様に語るものの言葉によって見え方が変わってゆき
結局真相は「藪の中」なのだが
それを単なる勧善懲悪の話に持っていってしまったため
後半は物語の「落としどころ」を探すためだけに機能してしまっていて
それも最初から予想がついていたために
面白味に欠けた。

女を守れなかった男に最後に花を持たせて、
無理やりハッピーエンドに持っていった形かな(笑)

この間書いた「ソロモンの指輪」のことも同じようなもので
それは第三者から見れば
単なる言い訳に過ぎないかもしれないが。

人は言い訳を探しながら、その「落としどころ」を自分なりに見つけて
ほっとするのかもしれないね。


事実は三者三様。
それぞれの心にあるものが真実ということに
変わりはないのにね。

私が映画を見ていて思ったのは
頼綱が最初からきちんと自分の意図を明確にして
「金塊」のことも姫に話しておけば
姫も「金塊」はないとそのときに言っただろうし
すれ違いもなければ、こんな悲惨な結果にはならなかったのではないだろうかと思う。

まぁ
実際にそれができるかどうかは別にしても。
(頼綱は自分が思った通りにはならなかった
それだけの話だ。)

最後に頼綱は桜丸を前に、「忠臣(笑)」に対して「悪魔(桜丸)の言葉は聞くな」と言ったけれど

逆なんだよね。

全ての人の言葉に耳を傾け、
そこから正しい真実を導けなかったところに
この悲劇の始まりがある。
もっと遡れば、桜丸が大御所様に
どのように利用されていたか
こんなことになる前に気づけなかったのだろうかと思う。

頼綱と桜丸を結ぶ絆が「芋を与えて召し抱えた」だけとは、
あまりにも悲しすぎないだろうか(笑)

そう思っている時点で
頼綱の桜丸に対する想いとは
それだけのものだったとも言える。

たまたま頼綱が
盗人の子供一人が(恐らく飢えから)芋をひとつ
盗んだのを見逃して
配下にする立場にいることができたわけであって

でも周囲の反対を押しきって召し抱えても
結局その行為に満足するだけで
本当の意味で忠誠を誓わせるような
心の結びつきを実現できなかったという
よくある話だ。

現実世界で
吉備団子一つで
忠誠を誓う人はいないし、
猿だって雉だって犬だってそれだけじゃなつかないだろう(笑)

あまりにも安易で自己満足な「名前のつけかた」だな
と哀れみの情を感じずには
いられない。


それは頼綱の周囲の「忠臣(笑)」もそうだ。
主君の顔を忘れるはずはないのだけれど
頼綱がいないときも
帰ってきて真実を叫んでも
誰一人頼綱の言葉通りには動かなかったし
頼綱を多情丸としてむざむざ極刑に処する寸前まで
何もしなかった。

で、頼綱の最後の言葉で何故急に我に返ったのかは謎であるが(笑)

民衆とは、そのようなものである。

京都所司代の長官もそうで、
大御所様が登場されるや否や
途端に態度を翻すわけで(笑)

頼綱がもし本当に亡き人達の想いを汲んで
志を遂げようとするならば
桜丸だけでなく
大御所様の首もはねるはずなのだが
頼綱自身もそれを諦めている。

なんとなく桜丸が実行犯だから桜丸だけでも成敗したいとか
そういう頼綱の「落としどころ」の気持ちも
わからなくはない。

実行犯さえいなければ
こんなことにはならなかったわけだからね。

その気持ち、よくわかりますよ(笑)



あいつ「芋をやって召し抱えてやったのに」って気持ちもダブらせて

桜丸が死ぬときに
「お芋がおいしゅうございました」
って言わせて
忠義を確かめるとか。。。
うーん。
その辺りは
どうだろうねと思うけど。(笑)


ま、もちろん
桜丸の「手に入らないから奪う」ってのもどうかと思うけど
それが盗人根性が抜け出ていないから
って理由で本人も納得してるわけなので
もうどうしようもないというか手に終えないレベルなわけで(笑)

こういうのには関わらない、
近づかないのが一番だなと
私はいつも
考えているけど、

世の中こんなやつばっかりだからね(笑)

しかも一度目をつけられたら
向こうから寄ってくるわけで(笑)

何にでも言いがかりをつけてくるし
自分が都合がいいように
事実をねじ曲げてくるから
ほんとどうしようもないわ(笑)

私は
今回の「桜丸」という
登場人物のせいで
「桜」も「芋好き」も「ほんのり薄く色づいた唇の色」も
あまつさえ「桃太郎」に出てくる
「猿」や「雉」や「犬」だって
ある意味被害者だと思っている(笑)


桜は素敵な花です。

お芋だっておいしいよ。

猿や雉や犬だって
忠義を尽くして
桃太郎に仕えました。

くだらないのは
そういうことをダシにして
事実をねじ曲げようとしている人達だよね(笑)

ブログで「お芋が好き」とか書いたら
「桜丸」みたいとか
言われそうで怖いよね(笑)
周りの人とかネット上の人ってそんなレベルだから(笑)


まー
そんなことが起こりそうなところに
関わった私が悪いのかも(笑)

関わったって言っても
私は普通に暮らしてるだけなんだけど(笑)

今度からは
そういうことは
極力避けることに致します。


というわけで
今はブログも書いてませんし
最近は
一人で
自分なりにいろんな別の楽しみを見つけて
ぼちぼちと毎日を送っています(笑)

いろんな邪魔は入るけどね(笑)

思うに
頼綱が
「ただ二人で暮らしたかった」
から
最後にそれを実現させるために
二人でどこかへ旅立つシーンで映画は終わってたんだけど

現実世界では
それからあとも
いろんな誤解やら邪魔やらで
嫌な目に合うんだろうなぁと思って
ぞっとしました(笑)

この映画を見て
「階級社会」ってほんと嫌だわと思ったけど
現代社会でも
それは変わらないよね。

いろんな場所で
「階級」があるでしょ?

そして
そういう「階級」を頑なに守って
意識して持続させようと必死な人達が
そんな意識のない人たちに強制的に自分考え方を押しつけている。

それに従わなければ
問答無用で
理不尽な嫌がらせをして
無理矢理に従わせようとする。

戦いもそう。

反戦を呼びかけている人達が
戦いを生み出している。

とか書くと
私が反戦派に反対する勢力みたいに思われるから
やめとこ(笑)

私は平和主義者なんで(笑)
怒らせるようなことをしない限り怒らないですし

攻撃されて身に危険が及んだりしない限り
反撃もしない人なので
ご安心ください。

他人が危害を受けていたら
自分ができる範囲で
助けようとします。

ま、
どんな人も
口だけはきれいごとをいくらでも
言うことができますからね。

信じる信じないはその人次第ですし、
そういうことはあまり意味がない。

今回の映画も
同じようなもんだよね。

結局頼綱が良かったところは
自分で地獄谷まで行って
姫を連れ戻したところだよね。

連れ戻そうとした
んじゃなくて
連れ戻した
というところ。

だから
そのとき
むざむざと姫を奪われたときの
頼綱から
頼綱は変わったのだと
思う。

本当の意味で
意思を貫くことが
できる人に

人を信じられることが
できる人になった。

こんなことができる人は
そういないと思うの。

少なくとも
私の周りにはいなかった。

地獄の果てまでやってきて
手を取って
助けてくれる人はね。

私もそうだし。

そんなことは
できないの。


私は
もう
ずっとずっと前に
それがわかったから
そのときからあきらめている。

だから
私は
ちゃんと聞くようにしています。

あなたは
私を助けることが
できるの?

私に
ちゃんと会うことが
できる人なの?

って。

そうじゃないと
みんな地獄行きになってしまうでしょ?(笑)

だから
もう
関わらないでほしいんですよね。

誰にも。


私は
遠ーい
地獄の底みたいなところで
自分なりに居心地のよい場所を作って
のんびり生きてます。


たまに
ちょこっと
遠い世界の
いろんな楽しみを
見たり聞いたりしながらね。

もともと
私は一人だから、
別に変わらないのです。


そうすると
不思議なもので

ここは
天国みたいだな
と思って。

そして
外の世界が
地獄みたいに
見えますよ。


あ、
地獄が悪いとか
悪くないとか
そういう低レベルの話は
なしね(笑)

少なくとも
私の今の心の
在り方の話なので。

これ以上
言いがかりはつけないで
ほしいの(笑)


でも
ゴキブリだけは
寄ってくる(笑)

しつこく

しつこくね。


だから
たまにゴキブリ退治をしたり
してます(笑)

もう
ゴキブリの退治の仕方は
わかったので(笑)

迷うこともなく
心置きなく
退治する所存ですので。

そういう意味では
覚悟しておいてください。

そんな感じで。

書き始めたときに降っていた
雨は上がった。


では
また(*^ー^*)